EDR(イベント・データ・レコーダ)

この頃、よく聞くものですが、実際はどのような物なのでしょう

EDR(イベント・データ・レコーダ)は、元もとアメリカで開発された物です。
開発の目的はPL法(製造物責任法)対応のために、事故時安全装置(シートベルト・エアバック等)
が適切に作動したかを証明する為のシステムでした。

そして、開発が進み「車両速度」や「ブレーキのOn-Off」「エンジン回転数」
「縦-横-垂直加速度」など多くのデータが盛り込まれるようになります。

そして、いよいよ日本でもEDRが本格していきます。

イベントデータレコーダー(J-EDR)の技術要件を策定

国土交通省-自動車交通局-技術安全部技術企画課

交通事故による死者数は減少傾向にあるものの、平成18年中の交通事故死者数は6,352人であり、また、負傷者数は、8年連続で100万人を超え、交通事故情勢は依然として厳しいものがあります。
このような状況の中、平成18年6月、国土交通省の諮問機関である交通政策審議会より報告のあった「交通事故のない社会を目指した今後の車両安全対策のあり方について」において、 交通事故時の衝突後被害軽減対策の充実を図るため、衝突時のエアバッグ作動等を条件に事故時の車両のスピード、ブレーキの作動の有無等を記録する車載装置である「イベントデータレコーダー」(通称「EDR」)を 自動車に装着する場合の要件の明確化とイベントデータレコーダーにより得られたデータの活用により、事故分析を補強することについて検討すべきことが指摘されています。(イベントデータレコーダーの概要については、別紙「参考資料」参照) このため、国土交通省では、衝突事故の分析を行い、車両の安全装置の効果評価を行うことができるようにするためのイベントデータレコーダーの要件について、 平成18年11月より、「車両の安全装置の効果評価に活用する車載記録装置に関する検討会」(委員長 吉本 堅一 東京大学名誉教授)において検討を進め、平成19年7月にパブリックコメントを実施し、 今般、諸外国の動向等も踏まえ別紙のとおり「J-EDRの技術要件」を定めました。 なお、欧米でもイベントデータレコーダーの活用に関し、同種の検討が行われていることから、今後、諸外国の動向を踏まえ、適宜この技術要件の見直しを行うこととしています。
本技術要件の策定に先立って行いましたパブリックコメントの結果につきましては、国土交通省のホームページに公表しています。

別紙 J-EDRの技術要件
参考資料 イベントデータレコーダーの概要

EDR(イベント・データ・レコーダ)の解析

これら国の動きに合わせ、EDR(イベント・データ・レコーダ)を用いて
交通事故解明に応用しようと日本で研究が開始されました。

アメリカから出遅れた感がある日本のEDR解析研究ですが、ちょうどその頃、
アメリカ-EU諸国でEDRの記録データを巡り裁判が頻発します。

実際の交通事故は複雑な事象が重なり合って発生します。
EDR記録データの特性の把握と解析手法の検討が不十分な状態で、
単にデータが存在するからと安直にデータを用いたため、事実誤認(誤った判定)が頻発した為でした。

これらの事実から、EDR(イベント・データ・レコーダ)記録データの特性、
交通事故解析への活用可否検討・活用のための
課題検討などの研究が進められるようになりました。

現在は、官・民・メーカーが連携した研究が行われ、
高精度な交通事故解明を目指し研究が行われています。

EDR(イベント・データ・レコーダ)のよくある質問

Q:EDR解析って、なぜ直ぐ解析できないの?

A:上記で書いたように、記録データの特性などを考慮し交通事故解析を行うので、時間が必要です

Q:メーカーがEDR記録データを改ざんすること可能ですか?

A:理論的には出来ます。実務上は困難です。
 もし記録データが改ざんされれば、改ざんした記録が残り、改ざん事実が判明します。
 このような性質のデータなので、公平なデータとして認識され世界中で採用されている訳です。

Q:素人でも外して30分位で読み込み利用することは可能ですか?

A:無理です。
 そもそも、強固に作られているとは言え、交通事故が起きた状態です。
 EDR記録データに影響が考えられるのか否か検査します。
 飛行機に搭載されるブラックボックスの解析は前段階で何日も掛けて確認を行います。EDRも同じです。

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