Traffic Accident

EDR (イベント データ レコーダー) 解析|法科学鑑定研究所

EDR(イベントデータレコーダー)解析

 法科学鑑定研究所は、EDR のデータ取得・解析資格を有するCDRアナリスト、経験豊富な交通事故鑑定人、ドライブレコーダーなどの映像解析チームによる多角的なアプローチで交通事故の調査・鑑定を裁判証拠レベルで行うことが可能な総合鑑定会社です。

EDR (イベントデータレコーダー)でわかること

航空機事故ニュースに登場する原因解明のため、ボイスレコーダーとフライトレコーダー(別名アクシデントデータレコーダー)の入ったブラックボックスが回収され事故原因が解析されます。

EDR(イベント・データ・レコーダー)の機能は、この航空機のフライトレコーダーと同じ機能があると考えればわかりやすいと思います。

交通事故など一定条件を超えた衝撃が車両に検知された場合、事故発生から展開完了まで下記の情報を記録します。

・速度
・エンジン回転数
・アクセルペダルの操作状況
・ブレーキペダルの操作状況
・オートマギアのシフトポジション
・自動車の旋回方向
・運転席のシート位置
・助手席の乗員の有無
・運転席・助手席のシートベルト着用
・エアバック作動に関する情報(加速度含む)
・ほか

交通事故鑑定にEDRデータを活用する事によって、事故状況の再現である交通事故鑑定が科学的かつ客観性の高い判定が可能になります。

実際の事件での EDR の活用例

ⅰ)注目された「池袋暴走事故」で、被告は「車に異常が生じて暴走した」と無罪を主張しました。
検察側は事故後の検査で電気系統の不具合を示す痕跡は確認できず正常に機能していたことなどから「事故原因はペダルの踏み間違い」だと指摘。トヨタ側も、公判や会見で「車両に異常や技術的な問題は認められなかった」と説明。
これは、トヨタの協力の下、検察側もEDR を確認したからこその発表だと思われます。

ⅱ)複数台が関わる「玉突き事故」では、ぶつかった順番や、そのときの速度などもEDR 解析し報告されています。

ⅲ)車を急発進させ、通行人をはねて死亡させたという刑事裁判でも、弁護人側は「ブレーキを踏んだのに車が暴走した」と無罪を主張し、EDR の記録の証明力を争いましたが、EDR には、ブレーキではなくアクセルを踏んだ記録がしっかり残っており、弁護人側の主張を排斥したということがありました。

EDR (イベント・データ・レコーダー)はどんな車に付いている

2000年頃から EDR を活用した事故調査がアメリカで広く普及しました。現在のアメリカの新車の90%以上がボッシュ(株)のCDRでEDR内のデータの読み出しが出来ます。既にアメリカの交通事故の多くはEDRを中心とした交通事故調査、鑑定を行っており、多くの判例もございます。

国連WP29の会議において、2022年7月に全世界共通の国連法規としてEDR搭載の義務化に動きました。2022年7月からヨーロッパ、日本で販売される新型車には EDR の搭載が義務化されます。

EDR データ取得・解析レポート

EDR (イベント・データ・レコーダー)とは、エアバッグが作動するレベルの交通事故が発生した際に、事故直前の約5秒間と衝突直後の約0.15秒間(メーカや車種により差違があります)について、車両速度の他、ハンドル操作、アクセル操作、ブレーキ操作などの運転情報を時系列で記録する装置のことをいいます。

記録時間が短いと思われるかもしれませんが、記録される情報量が非常に多いため、事故解析には有用です。

EDR の記録イメージ

EDR非搭載車の交通事故については、ドライブレコーダー映像の解析と、従来の交通事故鑑定手法によって事故調査を行う必要がありますが、EDR搭載車の交通事故については、EDRデータの解析による事故調査が中心になることが確実です。

但し、事故発生時の運転情報がEDRに記録されるのは車両が強い衝撃を検知した時であり(エアバッグの作動が要件ではなく衝撃の程度による※1)、軽度な衝突事故についてはEDRに記録されない場合もあるため、EDR搭載車に対する事故調査では、事故発生時のデータがEDRに記録されているかどうかの解析を行い、記録がある場合と記録がない場合の両方に対応できる事故調査能力が必要であるといえます。

CDRアナリストと交通事故鑑定人が在籍

当社は、EDR のデータ取得・解析資格を有するCDRアナリスト※2)、経験豊富な交通事故鑑定人、ドライブレコーダーなどの映像解析チームによる多角的なアプローチで交通事故の調査・鑑定を裁判証拠レベルで行うことが可能な総合鑑定会社です。

※1)  事故発生時の運転情報がEDRに記録されるかどうかは、車種、衝撃の程度、衝突角度などによって異なります。

※2)  EDR のデータ取得と解析を行う者は、高度なスキルと中立性が求められることから、CDRアナリストのライセンスが必要です。

EDR解析の費用

検査項目(1) 内 容 費 用
①EDR データの取得と
衝突データの記録有無解析
EDR からデータを取得し、
目的の衝突データが記録されているかどうかの確認を行います。
税別100,000円
税込110,000

※ データを引き出す車両がクラッシュなどでダメージが大きい場合は、整備工場(整備士)などでEDRを取り出し、電源供給まで行って頂きます。(別途費用が必要な場合もあります)

※出張費・交通費等(別途)
※目的の衝突データの記録有無を簡易レポートで報告します。

 

検査項目(2) 内 容 費 用
②EDR 衝突データ
解析レポート
EDR に記録されている
衝突データの解析レポートを作成して提出します。
基本料金 ※3)
税別500,000円
税込550,000

※3) 標準的なデータ量の場合:EDRのデータ量が標準以上の場合、追加の解析費用が必要となります。(事前お見積りいたします)

※解析レポートを証拠資料として運用希望の場合はご相談ください。(別途有償)
※交通事故鑑定人による鑑定書作成にも対応いたします。(別途有償)

 

これらEDR 解析の費用は、加入している任意保険に弁護士費用特約が付いていれば、費用面の不安が大幅に解消されます。

EDR 解析以外の交通事故鑑定もお気軽にご相談ください。

よくある質問-EDR(イベント・データ・レコーダー)