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改訂筆跡鑑定の理論と応用-主観を排除した筆者識別-

改訂筆跡鑑定の理論と応用-主観を排除した筆者識別-

著者:三井利幸
一粒出版

連日のように報じられる数々の犯罪―ヒ素、農薬などの食品混入事件、
白骨死体のDNA型鑑定、麻薬・覚せい剤などの乱用、テロリストによる爆発物使用無差別殺人、放火…。
昨今の多様化・科学化する犯罪の捜査において、
科学捜査の果たす役割はますます大きなものとなってきている。
個々の犯罪と科学捜査の関係は?科学捜査を担う法科学とはどのような学問か?
血痕、毛髪、指紋、音声、におい…など犯行現場に残された証拠物件を
どのように分析し、合理的に犯行を明らかにしていくのか?
その全貌を科学警察研究所の第一線の研究者達が紹介する。

目次

目次

はじめに

第一章 コンピュータによる筆者識別の理念
 第一節 書き癖
 第二節 書き癖の抽出

第二章 コンピュータによる筆者識別の方法
 第一節 筆跡の取から測定点(座標)の読取り
 第二節 筆跡の数値化
 第三節 基点の長さ及び測定点(座標点)の位置と読取り
 第四節 筆字(文字)の大きさを揃えるための読取った数値の補正

第三章 多変量解析法による筆者識別のためのスケーリング方法
 第一節 平均スケーリング
 第二節 レンジスケーリング
 第三節 オートスケーリング
 第四節 分散スケーリング
 第五節 偏差値スケーリング

第四章 筆者識別に用いられる多変量解析法
 第一節 相関分析
 第二節 共分散分析
 第三節 クラスター分析
 第四節 主成分分析
 第五節 回帰分析(二筆跡間の筆者識別)
 第六節 その他の多変量解析法

第五章 多変量解析法による筆者識別方法

第六章 筆者識別のための付加条件
 第一節 記載方法(配字バランス)
 第二節 筆字(文字)の大きさ
 第三節 誤字脱字
 第四節 筆圧と筆速(運筆速度)
 第五節 筆記具
 第六節 記載時期
 第七節 作為筆跡

第七章 個人内変動幅と筆者識別結果の信頼性

第八章 筆者識別の実例
 第一節 筆者識別目的筆跡と対象筆跡が同一筆者によって記載された筆跡
  第一項 筆跡の数値化
  第二項 相関分析
  第三項 共分散分析
  第四項 クラスター分析
  第五項 主成分分析
  第六項 二筆跡間の筆者識別(回帰分析)
  第七項 総合的に考察した筆者識別結果

 第二節 筆者識別目的筆跡と対象筆跡が異なった筆者によって記載された筆跡
  第一項 筆跡の数値化
  第二項 相関分析
  第三項 共分散分析
  第四項 クラスター分析
  第五項 主成分分析
  第六項 二筆跡間の筆者識別(回帰分析)
  第七項 総合的に考察した筆者識別結果

 第三節 筆者識別の実例

第九章 対象筆跡の個人内変動と筆者識別結果の信頼性

第十章 各手法の判断基準

文献

著 者:三井利幸 ミツイ トシユキ

・元 愛知県警 科学捜査研究所

・京都大学 工学博士

1997年「分析化学のための多変量解析法」日本図書刊行会

2003年「ケモメトリックスの基礎と応用」アイピーシー

2014年「改訂分析化学のための多変量解析法」一粒出版

筆跡鑑定-名古屋高裁・名古屋地裁・東京地裁・横浜地裁・さいたま地裁・冨山地裁・水戸地裁・奈良地裁・福岡地裁 など