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【取材】「民間科捜研」法定下支え
2024年12月30日 18:46(12月31日 10:40更新)北海道新聞どうしん電子版より転載
警察の捜査手法として広く知られる指紋やDNAの分析を、市民からの依頼で手広く行う民間の鑑定機関が首都圏に存在し、市民が科学的証拠を活用する敷居を下げることで裁判や私的トラブルの適切な解決を下支えしている。警察の科学捜査研究所(科捜研)になぞらえて「民間科捜研」などとも呼ばれ、北海道からも依頼が舞い込んでいる。
「遺言書や領収書の改ざんは珍しくないが、裁判では(改ざんの)証拠がなければ負ける。科学を通じて真実に沿った解決を後押しするのが、私たちの使命です」。法科学鑑定研究所(東京都小金井市)の山崎昭社長(65)=函館出身=は力を込める。
DNA鑑定の手順を再現する、法科学鑑定研究所の戸村南玖研究員。「コンタミ(異物混入)などが起きないよう、細心の注意を払っています」