DNA鑑定の威力!
DNA鑑定が最大の威力を発揮するのは歴史の検証です
マリー・アントワネット
フランス革命で1793年ルイ16世と共に処刑されたフランス最後の女王、マリー・アントワネット。
彼女の残した唯一の息子が「ルイ・シャルル」(ルイ17世 )です。ルイ17世は、当時まだ8歳、子供だったために処刑は免れましたが、王政の復活を恐れた革命軍によって、牢獄に幽閉されてしまいました。
その後、1795年、わずか10年の短い人生を牢獄の中で終らせてしまいました。翌日、医師が彼を解剖、その際に心臓を持ち出しサン・ドニ聖堂に安置されました
しかし、当時から彼の死につて、替え玉説が噂されていました。
それは死亡時に対応した人々は、ルイ17世の顔を誰も知らなかった為と言われています。
19世紀に入り人々意向により、ルイ17世の遺骨が調べられ
遺骨が彼の物ではないと判断されました
・・・時世が流れ人々の生活が落ち着くと・・・
「実はわたし、ルイ17世なんです!」
「投獄されたのは、替え玉だよ!」
「だから財産は、私のものだぁ~」
・・・という輩が次から次と・・・
・・・近年になると・・・
「実はわたし、生き延びたルイ17世の子孫なんです!」
「だからベルサイユ宮殿は、私のモノ!勝手に入るなぁ~!」とか・・
「実は当時、ルイ17世を救いだし海外に逃亡させたのだ!」
「外国人に見えるが、れっきとしたルイ17世の子孫なのだぁ~」
「だから、ベルサイユ宮殿は、我が一族のモノだぁ~」とか・・
・・・なんて輩が、出てくる、出てくる・・・
そこで、その真偽をDNA鑑定で検証することとなりました
ルイ17世の残した心臓の一部と、マリー・アントワネットの遺髪から採取したDNAで親子鑑定を実施したのです。その結果、間違いなく親子である事が証明されました
(つまり10歳の時に間違いなく死亡していたのが証明されました。)
DNA鑑定により、200年の時を経てフランス革命の歴史が1つ確認されたのです。
アイスマン
1991年、オーストリアのチロリアン・アルプスに位置するエッツタール渓谷で、シモン夫妻は氷河で覆われた溶けかけた氷水の中に男性の死体を発見しました。
その発見後、シュピンドラ-博士達の研究により、この男性は死後約5,300年経過している事が判明しました。
彼は、身長約160cm、 年齢約46歳、
鹿革製毛皮の着衣、毛皮の帽子、木製の斧、石器の矢じり・・・。
まさに「石器人」 そのものスバリ ()。
その当時の人の身体が、ほぼ完璧な状態で冷凍保存され発見されました。
・・・世界中、さまざまな分野の科学者は大騒ぎに・・・
別の案件で世界中から色々な人種のDNAを集め解析を進めていた
科学者のグループが、約1,300人分のDNAとアイスマンのDNAを
比較してみたくない?・・・って 言いだし・・・
みんな調子に乗って・・・す・すげぇ~興味あるよ~・・・
アイスマンってどんな人種なんだろ~と・・・研究申請を提出。
普段は何でも否定するじじいの科学者連中が
なぜか・・・あっさり認可。 ヾ(○>д<)ノアリガト♪
研究の報告書を読むとアイスマンは現ヨーロッパ北部に在住の人種と判明・・・。
さらに、この報告書には、驚くべき内容が記載されていました・・・。
それは、現ヨーロッパ在住の”13人”が、アイスマンの子孫である事が判明。
なんと、5,300年前、約200代前のご先祖様との出会いの場を
DNA鑑定は、もたらしたのでした。
そして、苦難と感動の物語はナショジオ本体様でも企画番組が作成されました
日本人のルーツを探る
日本人は何処から来たのか?日本人のルーツって?
現在、世界中の人間からDNAを集め、民族、種族、人種のルーツを探る研究が
DNA鑑定を利用し進められています
日本では、数々の遺跡に眠る縄文人や弥生人の人骨から
次々にDNAの採取が行われています。
鳥取県の青谷遺跡では、約2,000年前の弥生時代の人間の脳組織が
良い状態で出土しました。
このことにより、古代人の良質なDNAが採取され
日本人の起源に関する研究が進んでいます。
・・・果てしなく議論されてきた・・・
「日本人南方説&日本人北方説」
もちろん立証できていません。
母方DNAのルーツは現在、ほぼ解析済みなのですが
父方DNAのルーツの解明がされていませんでした。
・・・鳥取遺跡、弥生人の父方DNAの解明が進めば・・・
日本人の系譜も、もうまもなく判明できます。
そうすれば、「あんた、南方系よねぇ~ 眉太いし鼻大きいから・・」なんて話も
なくなる・・・かな?
人類のルーツは?
現在の人類は約500万年前、東アフリカのエチオピア付近において
人類はチンパンジーと分岐したとされるのが一般的な説とされています。
・・・ですが、わたし・・・
あんまり昔でピンときません。(⌒_⌒;)ワカラナイ
ところが最近になってDNA塩基配列レベルから
人類の起源の謎にせまる研究が進んできています
1986年アメリカのDNA研究グループが世界各地さまざまな人種から
口内粘膜によりDNAを採取し、原生人類の系統樹を作成しました
・・・その結果、驚くべき結果が導き出されました・・・
・・・その内容とは・・・
すべての現代人は
約20万年前に、東アフリカに住んでいた
1人の女性を、共通の祖先とするものである
・・・と・・・
つまり、これを書いている「わたし」と、読んでいる「そこのあなた」
・・・親戚かも ・・・( *´艸`)うぷぷw
この研究報告は、諸外国において大いに盛り上がりました。
それは、「旧約聖書」に書かれている「アダムとイブが全ての人類の祖先である・・・。」
このフレーズに敏感に反応したものでした。
現在は、科学者、宗教者などにとどまらず「イブの仮説」として今も話題に事欠きません
・・もっとDNAの研究が進めば、戦争なくなるかも・・
・・・だって親戚じゃ~ん、怒る気も無くなるかもねっ・・・
(・・願いたいです・・)