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科学捜査の事件簿 ~証拠物件が語る犯罪の真相~
探偵は一個の厳密な科学であるとはコナン・ドイルの言葉である。
わずかな痕跡も見逃さずに犯罪の真相に迫ろうとする科学捜査は、
その時々の難問を解決しながら発展してきた。
本書は、捜査の画期的な発展を促した歴史的に有名な犯罪を取り上げ、
指紋、筆跡、毒物、白骨、木片、銃痕などの古典的な証拠物件の鑑定から、
最新のDNA鑑定、そして昨今のテロ事件に使われたサリン、炭疽菌の分析と同定までを紹介する。
ミステリー作家の方やミステリーファンの方・・お勧めです。
真実は空想より奇なり・・・ピッタリ!の一冊。
著者:瀬田 季茂 セタ スエシゲ
1936年(昭和11年)、東京に生まれる。
1961年、東京大学 農学部獣医学科を卒業、科学警察研究所入所。
ミュンヘン大学に留学、組織学・発生学研究所、法医学研究所にて研究に従事。
「科学警察研究所 法科学第一部長」、「科学警察研究所 副所長」、「法科学研修所長」を歴任。
現在、聖マリアンナ医科大学 客員教授。
国際法科学誌「Forensic Science Review」の編集委員も務める。
日本の高度成長期に科学警察研究所を支えた一人、物怖じしない戦う研究者の異名を持つ偉人。
DNA研究に関して世界的に著名な「瀬田 教授」・・国内鑑定業界のドン・・的存在
文章は読みやすく、展開も早い、数多い修羅場を経験した本物の科学技術者の本は、楽しく解り易い。