科学雑誌Newton(ニュートン)『よくわかる 人工知能のすべて』
2022年に登場した生成AIの技術は,私たちの暮らしや社会に大きなインパクトをおよぼしつつあります。すでにAIは,私たちの生活のいたるところで使われているといえるでしょう。 とはいえ,AIとは何か,よくわからずにいるという人も多いかもしれません。本書では,AIの歴史をたどりながら,「ニューラルネットワーク」や「ディープラーニング」などのAIの基本的なしくみだけでなく,その活用例や,AIがはらむ問題点までをわかりやすく紹介する一冊です。いま話題のChatGPTや画像生成AIなど,最新の話題も取り上げて,日々進化をつづけるAIの現在地を明らかにしています。
目次
1 AIって何だろう?
AIとは何か
AI研究の歴史
「特化型AI」の大躍進
「汎用AI」とは何か
人間の脳をまねてつくるAI
「知能」の獲得方法
機械学習 ①~③
ニューラルネットワーク ①~②
ディープラーニング ①~②
Column 1 人間と勝負することで,その性能を証明した人工知能
2 ChatGPTと生成AI
生成AIとは何か
ChatGPTとは何か
Transformer
Column 2 Transformerは「海馬」のはたらきを再現できる
GPT
GPTからChatGPTへ
Column 3 国産大規模言語モデルの開発意義
AIチェックツール
画像の生成
さまざまな画像生成AI
Column 4 生成AIをとりまく問題
マルチモーダル生成AI
3 社会を変えるAI
AIの進化
教育とAI ①〜②
接客AI
無人店舗
材料開発AI
Column 5 AIによって進化するワインづくり
医療とAI ①〜③
Topics 薬剤開発における変革
翻訳AI
音声アシスタント
ゲームとAI
Column 6 古代ギリシャの碑文をAIを使って解読
4 AIによって変わる街
自動運転 ①〜②
運転手の監視
Topics 生成AIと自動運転
Topics AIの倫理問題
AIと防犯 ①〜②
Topics AIと避難誘導
5 求められるAIとの共存
AIとセキュリティ
ディープフェイク
AIと公平性
AIとプライバシー
AIと仕事
AIの弱点 ①〜②
好奇心をもつAI
AIの創造性
Topics シンギュラリティ
AI開発のガイドライン
AIと判断基準
Column 7 資源問題と半導体開発競争
協力者プロフィール
山崎 昭 (ヤマザキ アキラ) (監修)
法科学鑑定研究所(株)代表取締役。法科学とは、犯罪における問題を”科学と技術”に基づき研究し、解決する学問であり、 日本有数の民間科学鑑定機関である法科学鑑定研究所の代表を務める。日本法科学技術学会正会員。科警研、科捜研のOBや各方面の科学鑑定の専門家・研究者を組織し、 裁判所、検察や警察などの官庁、弁護士、企業、個人などからの依頼により、年間800件を超える鑑定を行っている。 また、『Mr.BRAIN』、『相棒』『ガリレオ』『絶対零度』『アンナチュラル』『トレース~科学捜査の男~』などの人気テレビドラマの科学捜査や指導や監修も担当。
上記内容は本書刊行時のものです。