法科学鑑定研究所

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DNA鑑定の試料

DNA鑑定の試料

胎児の父と思われる男性のDNAサンプルは綿棒以外の一般試料も対応可能ですか?

検査キットの専用綿棒でDNA採取が困難な場合、歯ブラシなどの一般試料による鑑定も可能です。但し、専用綿棒でDNAを採取した場合と比較して、一般試料はDNA量が少ないため、親子鑑定に有効なDNAが検出されない可能性があることをご理解いただく必要があります。

体液の種類を調べることは可能ですか?

体液には様々な種類がありますが、当社では、
 ①精液
 ②尿 
 ③唾液
 ④血液
の識別検査が可能です。
なお、女性の膣液(膣分泌液)かどうかを識別することはできませんが、女性由来のDNAが含まれるかどうかを鑑定することは可能です。

遺骨(焼骨)のDNA鑑定は可能ですが?

DNA鑑定をお受けすることは可能ですが、遺骨は火葬によってDNAが存在する細胞まで焼失しているため、有効なDNAが検出される可能性は極めて低いことをご理解いただく必要があります。なお、火葬されていない遺骨は部位や状態によってはDNAが検出される可能性もあります。

血痕のDNA鑑定は可能ですか?

鑑定可能な一般試料ですが、有効なDNAが検出されるかどうかは血痕の付着量や保存状態の影響が大きいため、DNAの検出を保証できませんのでご理解いただく必要があります。なお「たぶん血痕だと思うけど、はっきりしたことは分からない」という場合は、DNA鑑定と同時に、血痕検査(血液かどうか、人間の血液かどうか)を行うことも可能です。

爪でDNA鑑定は可能ですか?

鑑定可能な一般試料ですが、爪を切る際に「新品の爪切りを使用する」ことを推奨しています。他の人と爪切りを共有している場合、コンタミネーションの原因となりますのでご注意ください。爪の量は10指分が望ましいですが、爪1個からでもDNAが検出されるケースも多くあります。

毛髪でDNA鑑定は可能ですか?

鑑定可能な一般試料ですが、毛髪は毛根鞘(一般的に毛根と呼ばれる部分)以外の部分にはDNAが極微量しか存在しません。そのため、毛髪でDNA鑑定を行う場合は、毛根鞘付きの毛髪をご用意いただくことを推奨しています。また、自然に抜け落ちた自然脱落毛(洗髪時の脱落毛や就寝中の脱落毛など)は毛根鞘の付着が十分ではないため、この場合は最低10本以上の毛髪をご用意いただくことを推奨しています。但し、一般試料のためDNAの検出を保証できませんのでご理解いただく必要があります。

タバコの吸殻でDNA鑑定は可能ですか?

鑑定可能な一般試料ですが、紙巻きタバコの吸殻を3〜5本ご用意いただくことを推奨しています。但し、一般試料のためDNAの検出を保証できませんのでご理解いただく必要があります。なお、電子タバコは紙巻きタバコと比較してDNAが検出され難いため、他のDNAサンプルも併せてご検討ください。

専用綿棒で採取するDNAサンプルと、一般試料によるDNAサンプルの違いを教えてください。

専用綿棒で口腔内細胞を採取したサンプルには、非常に多くのDNAが含まれていることと、採取後すぐに提出いただいた場合はDNA劣化の影響を最小限に抑えることができますので、ほとんどの場合においてDNAが検出されないということはありません。

一方で専用綿棒以外の、毛髪や爪、タバコなどの一般試料は、口腔内細胞と比較して非常にDNAの量が少なく、外部の影響によって他人のDNAが混入する汚染や(コンタミネーションといいます)、高温多湿などの環境による影響でDNAの劣化が進行している可能性もあります。そのため、一般試料のDNAサンプルは、検査を実施してみないと有効なDNAが検出されるかどうか分からないということをご理解いただく必要があります。

検査キットの専用綿棒以外でDNA鑑定は可能ですか?

歯ブラシやペットボトル、胎児組織、病理試料、避妊具、精液などの特殊サンプルを用いたDNA鑑定も可能です。但し、試料の状態によっては十分な量のDNAが検出されず、親子鑑定などの血縁鑑定ができない場合もありますので、ご理解いただく必要があります。

保管状態や鑑定の内容によって適切な鑑定資料が変わりまるので事前にご相談ください。