指紋鑑定 費用について
指紋鑑定は「①指紋検出→②指紋照合」の手順で行いますので、基本的にお見積りは①と②に分かれます。
①指紋検出
お見積りには「指紋検出を行いたい物品が何か」「その物品の数量はいくつか」の情報が必要です。
なお、郵送できない物品(家具・大型設備・窓など)の場合は、現地での指紋検出作業になります。
②指紋照合
検出された有効指紋と指紋照合を行うにあたり、比較対象者の指紋が必要です。ここで重要なことは、①対象者が触れた物品の指紋検出を行って、検出された指紋使用するのか、➁対象者自身から十指の指紋を直接採取するのかによって費用が変動します。
なお、特定人物の指紋が一致・不一致を確実に判別するためには、十指すべての指紋が必要なため、やむを得ず水面下で調査を行う場合を除き、対象者から直接指紋を採取する方法をお勧めします。
※対象者から直接指紋を採取する場合、原則として「指紋押捺台紙と専用インクによる指紋採取」か「ライブスキャナーによる指紋採取」となりますので事前にご相談ください。
指紋鑑定 基本費用
【指紋 検出】
指紋検出 |
費 用 |
備 考 |
基本技術料 |
55,000円~ |
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指紋検出試薬費用 |
33,000円 |
検体5点毎 |
※例:紙類が4点=指紋の検出=88,000円
※簡易レポートにてご報告します。
【指紋 照合】
指紋照合 |
費 用 |
備 考 |
遺留指紋1点と
対照指紋1点の照合費 |
22,000円 |
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書類作成 |
費 用 |
備 考 |
回答書(民事・確認用) |
165,000円 |
回答書作成渡し |
鑑定書(裁判資料) |
330,000円 |
鑑定書作成渡し |
※資料の種類や保管状況・検出方法により変動しますが確認用途の場合、おおよそ、指紋検出=約8万、その後 指紋照合+書類作成=約8.5万とお考え頂くと、分かりやすいと思います。
【鑑定 嘱託】
鑑定嘱託 |
費 用 |
備 考 |
指紋鑑定
(裁判所-検察-警察) |
660,000円 |
お問い合せ
(証人出廷 別途) |
指紋鑑定 費用 例1
基本的な例を見ながらご説明いたします。。ご参考にして頂けると幸いです
例1:怪文書A4サイズ両面1枚(1検体)と10指捺印紙の比較鑑定の場合
目 的: 怪文書指紋と容疑者指紋との比較鑑定により容疑者の認定
検出内容: 怪文書より遺留指紋を検出
照合方法: 検出遺留指紋と10指捺印紙との比較鑑定
報告方法: 私的確認用の簡易レポートにて結果報告
項 目 |
単 価 |
備 考 |
基本技術料 |
55,000円 |
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指紋検出・試薬費 |
33,000円 |
紙類からの検出 |
指紋照合用10指採取キット費 |
5,500円 |
お客様側で指紋採取を行います |
指紋照合 |
66,000円 |
3組の指紋照合 |
合 計 |
159,500円 |
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指紋鑑定 費用 例2
例2:怪文書A4サイズ両面1枚(1検体)と物品からの比較鑑定の場合。
目 的: 「怪文書の指紋」と「物品の指紋」の比較鑑定を行い容疑者の割り出し
検出内容: (A)怪文書より遺留指紋を検出
検出内容: (B)物品より遺留指紋を検出
照合方法: (A)遺留指紋と(B)遺留指紋との比較鑑定
報告方法: 鑑定書、裁判資料として報告
項 目 |
単 価 |
備 考 |
基本技術料 |
55,000円 |
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指紋検出・試薬費 |
33,000円 |
(A)(B)より遺留指紋検出 |
指紋照合用対象者10指採取(当社にて) |
33,000円 |
デジタルライブスキャナにて10指採取 |
指紋照合 |
88,000円 |
4組の指紋照合 |
鑑定書作成 |
330,000円 |
裁判用途 |
合 計 |
539,000円 |
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ご来社によるご相談 – 指紋鑑定
来社相談 |
特 徴 |
費 用 |
ご来社によるご相談
(ご予約制) |
資料をご用意いただき、
どのようなことについて鑑定されたいのか
事前相談に対応いたします。 |
(30分)
5,500円
お申し込み
|
指紋は万人不同・終生不変
指紋は、生体認証技術のなかで広く効果的な方法として採用されています。2人の個人が同じ指紋の紋様を持つことはありません。
刑事ドラマで「現場の指紋と容疑者の指紋が一致しました!」というシーンを見たことがある方も多いと思います。
現在、生体認証技術=(バイオメトリクス)と総称され、静脈、虹彩、声紋、顔貌などさまざまな身体的特徴を利用した個人認証技術の開発が進められていますが、指紋はその草分け的な存在です。
指紋には、全ての人の指紋は形状が異なり(万人不同)、生まれてから死ぬまで指紋の形状は生涯変わらない(終生不変)という特徴があり、犯罪現場に残されている指紋は「世界中の誰か1人の指紋」であることを意味します。つまり、その指紋が容疑者の指紋と一致するということは、間違いなく犯罪現場で容疑者の関与があったことを裏付けるものになります。
指紋識別の主な分野には、警察などの犯罪捜査、身元確認、詐欺防止、などに威力を示し、現在では最新の指紋識別能力を用いたコンピュータ アクセスなど多くの分野で利用されています。
◇ ◇ ◇
法科学鑑定研究所では、最新で強力な「科学捜査」技術を用いた、指紋検出試薬および指紋検出機器の研究・開発や指紋解析用ソフトなどの研究も行っています。
ご相談・お見積もりは無料!
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法科学鑑定研究所の 指紋鑑定 が選ばれる3つのポイント
どのような 指紋鑑定 依頼があるのか
当社に持ち込まれる代表的な指紋鑑定依頼をご紹介します。
1.怪文書・誹謗中傷ビラの指紋鑑定
2.現金が入っていた封筒や財布の指紋鑑定
3.個人の所持品やロッカーの指紋鑑定
この他、預金通帳やキャッシュカード、クレジットカードなどお金に関係する物品も多く持ち込まれます。
複雑な案件や難解な試料からの指掌紋検出および照合は、当社の最も得意とする分野です。
※日本製のみならず、米国のFBIやCSIなどで実際に用いられる最新の指紋検出試薬や装置を揃え、数多くのお客様にご協力させていただいています。
取り扱い業務
指紋鑑定 について、以下の業務を行っています。
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内 容 |
主な受託業務 |
・指紋鑑定全般
・各種指紋検出/照合可能な有効指紋の識別
・指掌紋照合
・書類等の指印に対する指紋鑑定
・対照指紋(対象者の指紋)の採取等
・FD258 FingerPrint Card 作成
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研究・開発 |
・指掌紋検査方法の研究と開発
・専門ソフトの開発 |
主要顧客 |
・裁判所/警察、法律事務所、教育/医療機関、一般法人/個人 |
参加学会
(法化学関連) |
・日本法科学技術学会
・日本犯罪学会 など |
私たち科学鑑定のプロがお客様を徹底サポートします!
法科学鑑定研究所は、多くのマスコミやTVに取り上げられ、高い評価を得ている鑑定機関です。当研究所では、最新の科学技術を駆使し、多種多様な事件や事故の解決に取り組んでいます。
また、専門のスタッフがお客様に丁寧なサポートを提供し、お客様のご要望に応じた柔軟な対応を心掛けています。安心してお任せいただける環境を整備しておりますので、お気軽にご相談ください。
指紋鑑定のご相談と流れについて
1. 指紋鑑定 のご相談
指紋採取・検出をご検討の場合、事前にメールまたはお電話にてご相談ください。
疑問資料の状態や対象用の資料、納期などの打ち合わせを行います。
ご不明点などにも丁寧に対応させていただきます。
2. 指紋採取資料(鑑定対象物)の準備
指紋採取する物の準備をお願い致します。
指紋採取したい物は、ビニール袋などに入れ保管します。冷凍保存用ファスナー付きビニールバッグをお勧めしています。
湿度や汚れから検体を守り、指紋検出精度を上げるためです。
紙類はそのまま袋に入れます。物品は検体の表面が擦れないように保護します。
クリアファイルなどはビニール袋に入れストローを使い空気を抜き固定する方法もお勧めします。
[ご注意]
ティッシュや柔らかい布でキレイに包んで保管される方がおいでですが指紋は油です!
ティッシュや布を使用されると指紋検出される可能性が格段に下がります。
3. 検体資料の郵送
ご相談後、指紋採取する物を当社宛てに、ご郵送をお願い致します。
当社に到着後、鑑定申込書・ご請求書等をご郵送いたします。
[特別な例]
送れない物の場合には指紋検出人を現場派遣し、指紋採取する事となります。別途、派遣費用と交通費が必要になります。ご相談ください。
4. 外観検査-前処理
鑑定対象物の状態を1点1点確認し、指紋検出方法を検討します。必要に応じて安定器や保管庫で対象物の湿度調整を行います。
5. 指掌紋の検出と採取
外観検査で最適と判断された指紋検出法で、鑑定対象物1点1点に対して指紋検出を行います。検出された指紋は対象物に応じて、ゼラチンシート、写真撮影、スキャナーを用いて指紋の採取・記録を行います。
続いて、鑑定物から検出された指紋が全て指紋照合に使用できるとは限りませんので(指紋が小さい、擦れている、判読できない、特徴点が十分でない場合など)、検出・採取した指紋が指紋照合に使用できる条件を満たしているかどうか1つずつチェックします。
そして、指紋照合に使用できる指紋が存在するかどうか、存在する場合はどの指紋なのかなど、指紋検出結果をご報告します。
6. 対象者指紋と 指紋鑑定 (指紋照合)
鑑定対象物から指紋照合に使用できる有効指紋が存在していた場合、その有効指紋が対象者の指紋と「一致するか」「不一致か」の指紋照合を行います。
なお、指紋照合を行うには、対象者の指紋が必要です。対象者の指紋は遺留指紋(対象者が触れた物品から検出した指紋)を使用するのか、対象者から直接採取した指紋(十指回転指紋)を使用するのか選択が必要になります。
鑑定結果を裁判証拠にする可能性がある場合、対象者から直接採取した指紋を使用する必要があります。
※対象者本人から採取した指紋で鑑定が行われたことを証明する必要があるためです。
7. ご報告
指紋検出結果・鑑定結果に関するご質問等にはしっかり対応いたします。
指紋鑑定 の進め方
検体資料の状態(汚れ、経過時間、保管状況、取り扱い方、等)を観察し、指紋鑑定の全体の流れを決めて行きます。
・目的を確認し、戦略を立て、施策を立案、検討し、決定されるのです。
指紋鑑定は「事前」に鑑定ができるか出来ないかを鑑定人が判断しています。
・鑑定の目的と、検体となる試料が、指紋鑑定が出来る状態か否かを検討します。
この事前判断を誤ると、大事な証拠となる「指紋を汚したり破壊してしまう」ことも、あるからです。
では、なぜ事前に判断してもらうかと言うと、現場に残っている残留指紋は常にクッキリとしている物は少なく、この残留指紋の80%は、片鱗指紋(一部しか残っていない指紋)がほとんどだからです。
ですから、全体の目的と戦略を明確にし、準備を進めていくことが特に重要になります。
現場採取された指紋は、どんなに特殊な機材やPCソフトを使用しても、科学的見地から解析するには、最終的に、人間の肉眼で判断する必要があります。
警察庁・指紋鑑識官や当社のような民間鑑定所で作成される「証拠目的・裁判資料」としての指紋鑑定の世界では、機材や各ソフトはあくまで容疑者の割り出しを助ける補助的な物に過ぎません。
最終的には「複数の指紋鑑定人」が目視判断し鑑定内容を決定させて行きます。
なぜなら、「ズレ」「歪み」「二重転写」「印圧不均衡」などの指紋はプログラムソフトではエラーになってしまいます。
実務経験豊富な技術者のみが判定できる技なのです。
人の眼にかなう装置なし!経験がものを言う職種と言えますね。
指紋は、個人を特定する上で非常に重要な証拠の一つです。法科学鑑定研究所では、最新の指紋鑑定技術を駆使し、緻密な指紋検出と照合を行っております。指紋は個人の独自性を持つため、正確な照合によって犯罪捜査や事件解決に役立てられます。
また、指紋鑑定だけでなく、指紋以外の証拠品についても総合的に鑑定し、より正確な結果を導き出します。当研究所の専門スタッフがお客様のご要望に対応し、丁寧な対応を心がけていますので、指紋鑑定に関することでお困りの際はお気軽にご相談ください。
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