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指紋鑑定

指紋の識別方法

指紋の識別方法 十指法・一指法

指紋識別の必要性は大別して2種

①は、現場に残された指紋が、間違いなく被疑者の指紋なのか否か
②は、現場に残された指紋を、データより容疑者の割り出し

①は、指紋の異同識別鑑定  ②は、指紋からの容疑者割り出し

指紋の「分類法」は、②のケースに最も有効な識別法とされています。

この分類はこちらで説明しています→日本人の指紋の種類

以前は、現場検出指紋と押捺カードを目視比較するため、大変な手間が掛かりました。
現在では、押捺された指紋をデータ化し処理するので、さほど時間は必要としません。

手作業で膨大な押印資料から、容疑者特定を行う方法として分類法が開発されました。
では、どのように分類し、容疑者を探し出すのでしょうか。

実は、理屈は超簡単で単純なのです。

それは指紋の分類ごとに「分類番号」を付け、数字で管理することなのです。

簡単に説明すると指紋分類法は、渦状紋や弓状紋、乙種蹄状紋など、決められた分類に番号を振り分けます。

そして、その分類番号を押捺カードに書き込みます。

例えば、右手が24435 左手が12433
これこそが、指紋の個人データとなるわけです。

十指指紋制度は、保管する資料も、対照用資料も、すべて十指の指紋を基調としています。

すこし前まで、指紋の管理は所定の資料用紙に押捺され、所定の事項を記入して分類し整理・保存されていました。

指紋の分類は、1~9までの9種類の指紋番号が設けられています。

因みに「0番」は指が無いことを意味し、隆線損傷などは「●番」と示されます。

指紋の個人データと、現場採取された資料と比較を実施します。
もちろん、現場にきれいに押印された指紋は、ほとんどありません。
しかし、分類判定だけ可能な指紋なら・・・そこそこ、あります。

普通に考えて「右手の人差し指」の右隣は「中指」です
では、その隣の指紋は・・・?
(人差し指と中指が15cmも離れている人は居ないはずです)

そう考えながら・・・現場指紋を検証していくと・・・

あぁ~~~!!\(◎o◎)/!!
ねっ♪・・・見えてきたでしょ・・・
これが、十指・指紋法の奥義なのさ!

十指指紋法による分類

指紋の分類はその種類や内容について一定の基準を設けて区別するものです。
その分類法も多くの分類法があります。

分類方式内 容
ヴェセッチ式アルゼンチン・ラプタラ州警察鑑識局長のジョアン・ヴェセッチ氏の研究による分類方法
ベルティョン式フランス・パリ警視庁の法人類学者アルフォンズ・ベルティョン氏の研究による分類方法
この先生は、指紋分類法以前にベルティヨン式身体測定法の創始者です。
世に言う「天才」とは、こうゆう方・・なのでしょうか(;
ダーエ式ノルウェーのクリスチャニア刑務所長のアンデルス・ダーエ氏の研究による分類方法
ガルトン式
(ヘンリー式)
指紋が万人不同・終生不変であることはヘンリー・フォールズ先生の研究論文で世界に衆知されましたが、その効果を積極的なものとするために、分類することを企図し、価値ある指紋分類法を研究したのはイギリスの遺伝学者フランシス・ガルトン氏でした。

世界各国で採用されたヘンリー式の創始者、イギリスのサー・リチャード・ヘンリー氏は、まずこのガルトン氏に師事し自らも研究を積み重ね一つの分類法を完成させました。これが最も世界に普及したヘンリー式分類法なのです。
ベルリン式ドイツでも相当古くから指紋の研究が行われ、その結果ベルリン警視庁によって創始・実施された方法で、紋様基本型を主とした高精度の識別能力をもった分類方法でした。
ロッシェル式ドイツ・ハンブルグ市警視総監ゲー・ロッシェル氏の研究によるもので、分類は隆線数を数え種別化し、数字に表す数学的な分類方法でした。
日本式日本では、第一段階としてヘンリー式を応用し、第二段階でロッシェル式を行い管理する併用分類方法が採用されました。

一指・指紋法

一指指紋法は、犯罪現場等から採取された一指の指紋からでも犯人が確認できるように、十指指紋法をベースとし、一指ごとに区別し、手の左右別、指の種別に従って、紋様や特徴を分類し番号によって整理・管理する方法です。

この手法は、1914年デンマーク・コペンハーゲンの警視総監H・ヨルゲンゼン博士が指紋による個人識別の可能性を研究し、「一指指紋による個人識別」と題する論文を発表しました。
実用性の高い個人識別法は、これが最初の論文とされています。

その後、各国の警察研究者によって数多くの一指指紋法が研究論文が発表され、その中に、ロンドン警視庁指紋局長のH・バトリー氏の論文がありました。

1930年、バトリー氏の発表した論文は、ヘンリー式十指指紋法が根幹となっており、極めて高い識別能力を世界に見せつけ、バトリー法は一指指紋法の代名詞となりました。

このバトリー氏の論文発表後、各国の科学捜査研究者により改良が重ねられ、精度、安定度のすぐれた手法となり、多くの国の警察機関に採用された方法です

日本では、一指指紋の分類方法は、指紋の中央部の紋様を細化した独特の手法で、この手法は、コンピュータで指紋検索に用いるため、指紋の中央部の隆線の形状およびその位置を分類するという画期的なものでした。

この手法は「日本式一指分類法」と呼ばれ、多くの国の警察で採用されています。

一指指紋の分類

指紋は隆線によって形成されるものであり、一指指紋の分類基準となる、指紋の種類や用語などは、すべて隆線の状態によって定められ、隆線はいわば指紋分類の最初の手掛かりであるという考えに基づいています。

隆線の種類は14種類に分けられ、さらに10種の細分が定められています。
その14種類を~さらっと~重たくならない~程度に~ご紹介します。

隆線の種類

01:弓状線02:普通弓状線03:中核弓状線04:突起弓状線
05:中核突起線06:基底線07:てい状線08:中核てい状線
09:環状線10:渦巻線11:渦状紋12:点
13:短線14:島形線

メイン14種でこれだけ・・・ひとつの指紋に何種類も重複している方も多いと思います。
これに細分が付き、識別能力はさらにUPします。
(・・拡大鏡で自分の指紋をながめ、よくもこれだけ分類したものだと・・)

事件現場に残る片りん指紋でも個人識別できる理由
・・少しは伝わりますでしょうか・・(;

指紋の神様

上記の検査方法は簡単そうにみえますが、素人さんは禁止です。

警察では、警察事務採用試験に合格した警察事務職員以上の方のお仕事です。

・・・現場指紋を全体的に観察する手法と理論を取得しなければ・・・
・・・絶対に!間違いが起きます・・・

理論と訓練を何年も繰り返し、やっと適正な判断が可能になるのです。
現在はコンピュータ解析法がメインとなりましたが、資料全体を見極める能力は、まだまだヒトの持つ能力には敵いません。

これを書いている筆者は達人を何人か存じております。

資料を観る眼は、まさに「神業」です。

世界に誇る、警察庁・犯罪鑑識官←『指紋の神様』たちのお話です。