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交通事故鑑定

交通事故鑑定-事例集(1)

信号機のない交差点で、出合頭に衝突した事故。

<事故概要>
信号機のない交差点で、A 車が左折、B 車が直進で交差点に進入したところ、出合頭に衝突した事故。 A 車にはドライブレコーダー(以下、ドラレコと称す)映像あり。

<双方の主張>
A 車の主張:
B 車は直進で交差点に進入したと主張するが、交差点角に位置する路外店舗の駐車場から右 折で交差点に進入したところで衝突した。

B 車の主張:
直進で交差点に進入したところ、左方から交差点に進入してきた A 車と衝突した。

交通事故事例集1

A 車が主張する事故状況
交通事故事例集1

B 車が主張する事故状況

<依頼内容>
依頼者: A 車の弁護士
A 車のドラレコ映像と事故資料から、A・B どちらの主張する事故が真実なのか明らかにしたい。 なお、B 車は車両の損傷写真と修理見積書の提出を拒んでおり非協力的である。

<鑑定実施>
1. ドラレコ映像
ドラレコ映像を確認すると撮影範囲内で B 車の進路を確認することができず、右方向からB 車が突然現れて衝突した映像の内容である。 B 車が主張する事故状況であれば、かなり鋭角に衝突しているはずだが 疑問のある映像である。

交通事故事例集1

衝突時のドラレコ映像


2.A 車の損傷
B 車が主張する事故状況の場合、かなり鋭角な衝突事故であるから、写真1 の赤矢印方向に強い擦過傷が残るはずだが、A 車にはその痕跡が見られず右フロントタイヤは無傷であった。 A 車の損傷状況を詳細に 調べると、写真2 の赤矢印方向からの衝突である可能性が高いと考えられた。

交通事故事例集1

A 車が主張する事故状況
交通事故事例集1

B 車が主張する事故状況

3. 衝突シミュレーション
ドラレコ映像の内容と A 車の損傷状況をもとに、コンピュータ・シミュレーションを行ったところ、A 車の進行方向に対して約70°の方向からB 車が衝突していることが明らかになった。

交通事故事例集1

衝突シュミレーション結果


<鑑定結果>
A 車の損傷状況とドラレコ映像をもとにした衝突シミュレーションから、A 車が主張している衝突状況に合致し、B 車が直進中の衝突事故であったとの主張は完全に否定される鑑定結果であった。
弁護士に確認を希望しました。

※本事例は実際の当社交通事故鑑定より構成しておりますが、個人のプライバシーなどに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。