自称筆跡鑑定人の世界
自称筆跡鑑定人の世界
じつは、筆跡鑑定には国家資格等が存在しません。そのために、自称さえすれば、誰でも筆跡鑑定人になれてしまいます。
残念ながら、筆跡鑑定の世界には信頼性の低い「自称鑑定人」が存在することは事実です。彼らは正式な鑑定理論や検査技術を持たず、自分自身を「鑑定人」として宣伝し、無学者であることを隠蔽して顧客から報酬を得ることを目的としています。このような行為は、顧客を欺く行為であり、筆跡鑑定の信頼性を損なうものです。
現在、日本では「自称鑑定人8割」「正鑑定人2割」と言われ前者が圧倒的数を占めています。
したがって、筆跡鑑定を依頼する際には、信頼できる鑑定機関や鑑定人を選ぶことが非常に重要です。鑑定人は、学術団体で専門家の点検を受けた理論を用い、専門的なトレーニングや実務経験を持っていることが望ましいです。また、過去の実績や評判なども重要なポイントです。信頼できる鑑定人を選ぶことで、正確な筆跡鑑定結果を得ることができます。
次項、自称鑑定人の最大派閥 「探偵」 と 「筆跡診断」 の方々をご紹介します。
探偵と筆跡鑑定
“筆跡鑑定”をインターネットで検索すると多くの探偵が筆跡鑑定を項目に加えています。一見すると何とも不思議な組み合わせです。
探偵が自称筆跡鑑定人を行っていることについて懸念を抱いています。筆跡鑑定と探偵業務は、完全に異なる専門分野であり、それぞれ独自の技術や知識が必要です。
筆跡鑑定は、文書の真贋を判断するために筆跡の特徴や書き方を分析する学問であり、刑事事件や民事訴訟などの法的な場面で用いられます。一方、探偵業務は、不倫調査や身辺調査、企業調査などのプライベートな調査業務であり、法的な手続きに基づくものではありません。
筆跡鑑定と探偵業務は全く別の分野であるため、探偵が自称筆跡鑑定を行うことは詐欺であると言えます。専門家としての信頼性を損なうだけでなく、法的な問題を引き起こす可能性もあります。
私たちは、信頼できる専門家に依頼することが重要であると考えます。筆跡鑑定を必要とする場合は、専門の筆跡鑑定人に依頼することをお勧めします。同様に、探偵業務を必要とする場合は、探偵業法に基づく正規の探偵事務所に依頼することをお勧めします。
筆跡診断/筆跡心理学
これは悪の手法と呼ばれ、人道に悖る「差別」のための道具です
英語では“Meanest false charge”=「最も卑劣な言い掛かり」と呼ばれる手法です。世界中の知識人が英文や仏文で書籍等を出しているので参考になさると良いと思います。
斜に構え、100歩譲って読んでも、弾圧に値する代物です。
人種差別のために開発された筆跡診断
筆跡診断は1970年代にフランスの筆跡学(疑似科学)から分離した新しい手法です。
当時のヨーロッパでは「差別は人類悪」との考えによる政策や方針が敷かれていました。しかし実際の社会では、差別だと主張し企業を脅し金品を要求する事件が多発していました。
そのような混乱状況の社会において、水面下で人種や宗教の識別が出来ないか、と考え出されたのが筆跡診断です。
識別の方法は、履歴書や経歴書などの書類から、独自判定しようとするものです。
人の名前には地域性があるのを知る方も多いと思います。また名前には国民性もあります。さらに出身地区には特定の信仰心も潜在します。これらを利用して、人事採用者や敵対する相手を調査し、排除または脅すというものです。
日本では1980年代に持ち込まれました。
日本ではマイノティ排除、つまり 部落出身者 や 在日外国人 を書類から識別していました。人事採用書類などから勝手に排除したり、総会屋対策、団体対策と称し差別を行っていました。
お気づきの方は多いと思いますが、根拠が存在しません。まったくのハッタリです。名前や住所・出生地だけで判定されてしまいます。例外はロスと切り捨てられます。
“筆 跡” ・・ この語句は ・・ 単なる隠れ蓑
実際は ・・ “差別は儲かる” ・・ これが真相
科学的な検証や判定のバックボーンは何も存在しないのです。本人の知らない所で好き勝手に判断、差別されたとしたら。・・怒りが込み上げてきます。
この手法は人事労務コンサルタントなどが主に行っていました。営業の方法は、対象の中小企業オーナーを賛美することから始まります。そしてウイークポイントを見つけ、少し心配な所があると言い、誘い込みます。当然ですがハッタリですから・・需要が広がることはありませんでした。
性格差別するための筆跡診断
すると、この方々、なんと「筆跡で性格がわかる」と言いだしました。つまり客先を企業から個人へシフトさせて来たのです。
筆跡で性格差別を行い「落ちこぼれ」を創ることで、ビジネスになると考えだされたのが「筆跡診断」です。
根拠が無いものを説得し、金品を要求することになります。
そこで心理学が持ち込まれました。手法は「バーナム効果」と「コールド・リーディング」
「バーナム効果」
誰にでも該当するような曖昧で一般的な性格をあらわす記述を、自分だけに当てはまる正確なものだと捉えてしまう心理学の手法(Wikipedia)
「コールド・リーディング」
外観を観察したり何気ない会話を交わしたりするだけで相手のことを言い当て、相手に「私しは、あなたよりもあなたのことをよく知っている」と信じさせる話術(Wikipedia)
コールド・リーディングは、詐欺師・占い師・霊能者などが、相手に自分の言うことを信じさせる時に用いる話術である。(Wikipedia)
この悪の商法は女性と子供をターゲットとし多くの問題を排出するようになります。
12歳の女の子を相手に性格を直して上げると近づき金品を要求する脅迫未遂事件も勃発。ヨーロッパでは筆跡診断は、いじめ問題に発展、自殺者も出て社会問題化しています。
筆跡で性格が分かることは、科学的にありません。ですから、筆跡が変わっても、性格は変わりません。筆跡が変わっても、昇進や収入、恋が実ることも、絶対にありません。
疑似科学による筆跡診断は「性格的差別」であり「差別の道具」です。
このような「いい加減な商法」で傷ついたり、自殺者などの 被害者は、いつも「子供」です。
「子供たち」を守るのは、大人の責務です!
冒頭ににも書かせて頂きましたが「筆跡診断」は“Meanest false charge”=「最も卑劣な言い掛かり」と呼ばれています。
筆跡診断は筆跡鑑定もできる?
この領域の方々は、昆虫のように脱皮し外見が変わります。(本質は同じです)
心理学手法を得て、ホントは「筆跡鑑定」も出来るのだ・・と言いだした彼ら。鑑定の方法は、とても簡単です。まず、事情を聞く、それから資料を見る、そして私にはわかると説く
例えば、筆跡の一部分を指摘し「この形状は希少筆跡といえる」とか・・
「このような書き方をする人はそうは多くなくい異筆者の可能性が高い」とか・・
一見すると普通に見える鑑定書ですが、これが「ニセ心理学」による小手先なのです。
判断の仕方、比較する文字の選出の方法や基準、筆跡特徴として捉えた希少性や恒常性の根拠や基準は示しません。
そして、筆跡のどこの個所にも当てはまる曖昧な表現方法を多用します。
このような「多くの場合に当てはまる事象」や「正反対の性質を持つ語句」「どうとでも取れる表現」などを上手に組み合わせる事で”エセ鑑定人・自称鑑定人”たちは「私的に有利な筆跡鑑定」を可能にしているのです。
これこそが、詐欺師、占い師、霊能者などが行う「ニセ心理学」の手法である。と、言えるのではないでしょうか。
また、先のコール・ドリーディングでは自身の準備が一番大事なことです。さまざまな小物や資料を用意します。そして、芸名を名乗り、本まで書いたりします。そして、存在しないニセ学問「筆跡学/筆跡心理学」の研究者であると語ります。
さらに、国家資格の存在しないニセ士業の講座を開いたりもします。士業とは、資格自体が国家資格などの専門性と公益性も兼ね備えています。
ですから、存在しないニセ士業「筆跡鑑定士/筆跡診断士」を使用する営業行為は、ニセ警察やニセ弁護士を名のる「振り込め詐欺」を彷彿する行為で“不法行為”です。
自ら筆跡鑑定の学識者・専門家であると名乗れば“詐欺”になります。
ですから、相手が勝手に学識者・専門家と勘違いするようにハッタリを仕掛け信用させる必要があるからです。
そこで、エセ鑑定人たちは「ニセ心理学」を利用するのです。
当然ですが「裁判用資料」として提出しても誰にも認めてはもらえません。
参考になる書籍もたくさん出ています。
マーティン ガードナー(著)「奇妙な論理〈1〉」―だまされやすさの研究
マイクル シャーマー(著)「なぜ人はニセ科学を信じるのか〈1〉」奇妙な論理が蔓延するとき
マイケル・W. フリードランダー (著)「きわどい科学」―ウソとマコトの境域を探る
古澤 照幸(著)「ニセ心理学にだまされるな! 」(Doyukan Brush Up Series)
また筆跡診断の基本は人事で「差別」を行うこと、すなわち人事調査の経験者です。ですから、経歴・学歴はデタラメな場合がほとんどです。
書かれた学歴を大学に照会すると、データの一部が欠落・・えっ偶然?(違うでしょ)
裁判所嘱託?・・え~っ嘱託記録が無い!(言ったもん勝ち・・てか)
小手先やテクニックにはたけているのに・・
なんで犯罪ギリギリの世界で「商い」するのでしょう?
また、パクリも大得意です。
他人の論文や鑑定書に書かれた内容を、さも自分の研究のように、自鑑定書や自サイト内に無断引用したりします。
共同研究者でもないのに、勝手に他人の論文内容や鑑定書を自鑑定書やサイトに使うのは著作権侵害で盗作・盗用です。
学会提出された論文は学会のもの、学会と研究者の承諾が必要なのです。
他人の論文や鑑定書を、無断で勝手にコピー・引用し自らの鑑定書やサイトに掲載する行為は“泥棒”です。
他人の論文や鑑定書の内容を、自分の研究と称して営業を行う行為を “詐欺” と呼びます。
どんな研究者でも実験し苦しんで試行錯誤し考え貫かれた結論です。そうやって生まれた自分の文章の一説がエセ鑑定人の鑑定書やサイト内で発見される。
・・どんな思いになるか・・想像できるでしょ・・
今から10年大学行って勉強してこいよ!(`×´) プンプン!!
・・尚・・
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・・ 筆跡診断風でしょ (^ ^ ・・
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