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筆跡鑑定

筆跡鑑定 解析ソフト

筆跡鑑定 筆跡鑑定ソフト

筆跡鑑定で用いられるコンピュータソフトとは

キネシオロジー(Kinesiology)に含まれる身体運動学、動作学を利用し、書字行動を数値化し解析が行われています。

筆跡鑑定 解析ソフト

 

 筆跡鑑定におけるコンピュータ解析ソフトは、手書きの文字や署名などの筆跡を、コンピュータを用いて解析し、鑑定するためのソフトウェアです。

 このソフトウェアは、手書きの筆跡の特徴を解析し、比較検討を行うことができます。たとえば、同じ人物による複数の文書や署名を比較し、一貫性があるかどうか、偽造や改竄があるかどうかを判断することができます。

 また、筆圧やインクの量、書き方の速さや角度など、さまざまな要素を解析し、詳細な鑑定結果を導き出すことができます。

 筆跡鑑定用のコンピュータ解析ソフトは鑑定者の専門的な知識と経験による鑑定と比較すると限界があり、鑑定者の判断力や専門的なスキルが必要不可欠です。

筆跡鑑定ソフトの開発

 初期の筆跡鑑定ソフトの開発は1980年代ドイツで医療用ソフトとして開発されました。当時の開発者は筆跡鑑定ソフト開発のために、膨大な筆跡サンプルを分析し、膨大な数式を組み立てプログラム作成されていました。

その後、世界中で研究が進み筆跡鑑定ソフトは2極化し進化する事になります。1つは「サイン認証」の確立を目指し、もう一つは「筆者識別」を目指しました。

 2000年代に入ると筆者識別のための筆跡鑑定ソフトは、各国の警察研究者が中心となり開発が進むこととなります。

アメリカ司法省では科学捜査での筆跡鑑定に役立つソフトウェアを開発させるため多額の資金を用意し研究が開始されました。

開発を担当した研究者は「われわれは、筆跡の共通性ではなく、個性に着目する。」つまり、すべての筆跡に見られる類似性ではなく、平均からの逸脱に焦点を当てるのだと発表されたのでした。

その約2年後、試作ソフトがFBI研究所に納入され、様々な検証が行なわれるようになります。すると、筆跡分析を職業としている専門家(元FBIやCSIのOB)などから、猛烈なパッシングが始まりました。

・・彼らは言い分は・・
「筆跡は、同一人物でも変化が存在する。」
「同じものは1つもないから、機械は微妙な違いを認識できないだろう」
・・と・・

 すると開発研究者チームは、このような専門家の様々な意見や、ただのイチャモンに聞こえる意見でも一つずつ正面から対峙し改良を加えて行きました。

 そして、現在では数多くのソフトが開発され科学捜査の現場で利用されています。現在アメリカでは刑事訴訟で提出される筆跡鑑定書は、筆跡鑑定ソフトで解析されたものが増え続けています。

 日本でも、文書鑑定用画像処理装置や特徴点計測ソフトがすでに全国の科捜研に配備され運用されています。

 あと数年も経たないうちに筆跡鑑定は、筆跡鑑定ソフトによるコンピュータ解析が主流になると考えられています。

 現在、漢字類文字の研究は日本の法文書研究者が世界の頂点にいるのです。

 ソフト名や詳細、プログラム開発者などは防犯の意味合いから伏せられています

 ですから、聞かれてもお教え出来ません
(*_ _)人ゴメンナサイ