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筆跡鑑定

顕微鏡解析-筆跡鑑定

筆跡鑑定における 顕微鏡解析

 筆跡鑑定において、顕微鏡解析は、筆跡の細部を観察し、詳細な特徴を把握するための手法です。

 

 顕微鏡解析では、高倍率の顕微鏡を用いて、文字や署名の線の太さや形状、筆跡の特徴、紙の繊維などを観察します。また、インクの滲みや、書き直しや消しゴム跡などの特徴も観察することができます。

 このように、顕微鏡解析により、筆跡の微細な特徴を把握することができ、同じ人物が書いた文書や署名を正確に比較することができます。さらに、筆跡の詳細な特徴を把握することで、偽造文書や改ざん文書を発見することも可能です。

 顕微鏡解析には高度な技術や経験が必要であり、また、筆跡の劣化や汚れにより正確な解析が困難な場合があるため、鑑定者の専門的なスキルと経験が必要不可欠です。

法科学用顕微鏡

 カメラや顕微鏡を知らない方でも「ライカ」この名を知る方も多いと思います。1849年にカール・ケルナーが設立した顕微鏡メーカーが源流です。

 理科学者なら みんな憧れる光学顕微鏡。その最高峰が「ライカ」です。きっと小学校の頃、最初に触る理科学機器が顕微鏡からだと思います。いつかは所有したいライカ顕微鏡と考える御仁は多いと思います。

法科学用に開発された顕微鏡
(Leica FS4000=科学捜査/法科学用顕微鏡)

 科学捜査や科学解析で使われる顕微鏡は、左右2台の顕微鏡を同時に扱い、分割画像の重ね合わせも瞬時に行います。1度に2つの検体を同時に観察異同識別する顕微鏡を比較顕微鏡と呼びます。

 ズーム・フォーカス・フィルターチェンジなど全て電動可変します。(サイズも大きく、ちょっとガンダム系ですよね)(値段もガンダム級です・・本体800万スペアレンズやオプションを揃えると960万)

 観察台も電動で可変することにより斜光線照明検査やUV照明検査などの光学検査も、瞬時に行いますまた電動ですから、ミクロン単位の可変が可能になります。この顕微鏡により得た画像データを3D解析ソフトを使用し画像工学処理を行います。目視検査では不可能だった検査を可能にし、研究者に衝撃を与えた顕微鏡です。

 筆跡はもとより、銃弾や繊維、敗れた紙片などの検査も比較顕微鏡で検討する事ができます。

 FBIに早期導入され、数々の犯罪解明に貢献し、海外の科学捜査ドラマにも頻繁に登場する、最新の科学捜査機材です。

デジタルマイクロスコープ

 高精度CCDを用いた電子顕微鏡。法科学分野では筆跡鑑定に限らず 様々な試料を隈なく検査します。

HIROX製 KH-7700

筆跡痕跡を3D測定し、類似性/相違性を探る
紫外線斜光・赤外斜光・透過検査・3D動画など多岐に渡る検査が実施されます。

デジタルマイクロスコープ検査の実例

横線が印刷線、縦線がボールペンの筆跡

印刷前に書かれたボールペンの筆跡
印刷されたインクの下にボールペンの筆跡が観察される
印刷後に書かれたボールペンの筆跡
印刷されたインクの上にボールペンの筆跡が観察される

ボールペンで改竄が行われた筆跡の顕微検査画像
縦書きインクが後書きされた筆跡
ボールペンのインクの成分違いも観察出来る
ボールペンで改竄が行われた筆跡の顕微検査画像
レーザーボールペンで改竄が行われた顕微検査画像