Toxicology

毛髪検査が選ばれる理由

薬物検査には何を使う?

一般の方に薬物検査のイメージを問うと尿検査をイメージされる方が多いと思われます。

ニュースなどで報道される乱用薬物をめぐる事件の場合、尿検査の結果が陽性だった・・などと報道されることが多いからではないでしょうか。尿は採取が容易で、かつ体内に入ったこと(接種したこと)が明確であるため、尿検査の結果は乱用薬物の使用を裏付ける客観的な証拠として捜査や裁判で重視されています。
しかし、乱用薬物の接種を証明するのは尿だけではありません。
「毛髪」・「唾液」・「汗」などから薬物の検出が可能であり、それぞれ乱用薬物の接種から検出されるまでの期間や検出感度など異なります。

毛髪検査

民間で必要とされる毛髪検査

民間における薬物検査の目的は、従業員の薬物接種判明による社会的信用性の低下を防ぐことです。
そのためには、
①従業員が薬物接種した場合にすみやかに特定できるようにすること
②薬物接種させないための風土・環境を作ること
が非常に大切です。

①については「毛髪薬物検査」が、②については「尿中薬物検査」及び「唾液中薬物検査」が適しています。

欧州や米国などの外国では企業による薬物検査は非常に広く実施されており、日本でもその傾向は強くなっております。
特に人命に大きくかかわる「運送業」やイメージが社会に大きく影響する「芸能業界」、「スポーツ業界」などでは広く実施され始めています。
薬物検査の実施が行われる職種

  • パイロット、公共交通機関の運転手、タクシードライバー、長距離トラック、芸能人、プロスポーツ選手、各種スポーツの企業チーム

体内から薬物を検出する場合、以下の検査試料を用います。

検 体 血 液 唾 液 尿 毛 髪
検出可能期間
(遡れる時間)
1-2日 2-3日 3-5日 120日
(3-4ヶ月)
1~2カ月 7~10日

尿検査によるスクリーニング検査が一般的ですが、その理由は非侵撃的かつ簡便であり、広域な薬物を定性的に短時間で検査結果を得る事ができるためです。検出可能期間は薬物摂取の頻度と接種量及び接種者の代謝能力に依存しますが大半の薬物で3〜5日間です。

この検出可能期間は悪用される場合も多く、薬物常習者が警察の捜査を察知するとしばらく行方をくらませるのは、その間、 水やお茶を大量に飲む、サウナに行き発汗するなどし、薬物が体内から排出されるのを待つためです。民間で用いられる尿検査はパイロットやドライバー、船舶関係者など勤務前の確認検査に適した検査と考えられ利用されています。
毛髪からの薬物検査は、尿検査が陰性だった場合でも薬物使用者を逃しません。
検出期間が長いことからも過去の薬物接種の有無について確認することが可能です。
事件例:酒井法子氏薬物事件では、捜査を察知し逃亡6日間 時間を得て出頭、そして尿検査が実施されましたが「陰性」でした。 その後毛髪検査が行われこの結果が「陽性」であり、薬物所持罪だけでなく薬物使用罪でも起訴され有罪となりました。

薬物検査・麻薬検査の費用

毛髪検査の採集者

法科学鑑定研究所の提携ラボは、FDA-アメリカ食品医薬品局認証済みの乱用薬物スクリーニング検査で薬物検査を実施しています。

当社スタッフは国際基準である専用の教育プログラムを受講し、乱用薬物スクリーニング検査を深く理解し、試験に「合格」したスタッフが毛髪採取を行います。

採集者