音声/声紋鑑定

鑑定内容

 

【声紋鑑定】

 

人声の声紋検出は、ソナグラフ(サウンドスペクトログラフ)という装置を

使用し声紋を描き出します

 

 

ヒトの言語音声には、言語的情報やバラ言語的情報、非言語的情報が含まれています。

私たちは、人の音声を聞いたとき、その意味を理解し、

相手の顔を見なくても自分の知人かどうかを判断する事ができます。

 

しかし、脅迫電話や誘拐電話などの一度しか聞いた事がない人の音声を

同じ人か否かを判断するのは、極めて難しいことです。

 

 また、知人であったとしても、契約事項の言った、いや言わなかったなど

その言語内容を、正確に判断することは困難です。

 

これらの音声を録音しサウンド・スペクトログラムで分析し「声紋」にすれば、

音声を画像化し視覚的に判断する事ができます。

さらに、比較する音声の類似点や相違点を客観的に判定することが可能になります。

 

ですから、声紋鑑定は重要な証拠として採用され、

捜査や裁判に至るまで利用されているのです。

 

 

 

【声紋鑑定に用いる特徴】

 

  【声紋鑑定に用いる音声特徴】
  1) 音声波形(原音)から抽出しやすいフレーズ
  2) 一般的でないフレーズ(特異性があるセンテンス)
  3) 録音機が安定しているフレーズ

 

  【声紋鑑定に用いる物理的特徴】
  1) 音声の質を主に抽出する(フォルマント周波数/スペクトル概形)
  2) イントネーション/アクセントの変化(ピッチの高さを重視する)
  3) 発声レベル(分析に適切な声の大きさ)
  4) 発声速度(分析に適切な会話の早さ)

 

検査の実務上では、様々な状態の録音物が検査の対象となり、

鮮明な会話が検査対象となる場合は少ない事なのです。

ですから、何度も検査資料を見直し、鑑定可能な特徴を探して行くのです。

 

 

 

【声紋の個人的情報】

 

ヒトの声の特徴を耳で聞き分けようとする場合、

声帯の振動に関連する、声の高さ・声の強さ・音色の微細な変化が考えられます。

例えば、澄んだ声だとか、かすれ声や渋い声とか・・これらは音色と呼ばれています。

 

つまり声帯音源に関連したものです。

ですが、この個人的特徴を持った声帯音源に関する特徴は、

声紋鑑定に於いてあまり使用されません。

 

これは、声帯音源に関する声は変えることが可能だからです。

 

声帯模写は、声の高さや音色、アクセント、言葉の間をまねて誰かとよく似た声を発声します。

 

解剖学的に考察すると、声帯の振動方法を変えてまねをするのです。

 

 

脅迫事件や誘拐事件を考えてみると、声を偽装しようとする意識が強く働き、

声の音色や高さを変える事もあるかも知れません。

 

また、偽装の意識がなくても、精神的動揺によって、声帯振動が変化し、

普段の声とは異なって聞こえる事もあるかも知れません。

 

音声の特徴である声道は、共鳴のために生じた幾つかの強調されたフォルマントを発します。

 

このフォルマントに関する特徴は、

サウンド・スペクトログラムで声紋を見れば、ハッキリと類似、または相違が表れます。

 

 

このように、声紋鑑定では、声道に関連した特徴を利用するので、

他人が声を偽装したり、意識して声を変えても、簡単に識別出来てしまう

と言う事なのです。