風変りな鑑定

いつも通りの朝・・・本部に出所すると、常連さまの法律事務所から電話が入り・・
「怪文書に付いて相談したい」 とのことでした。

脅迫状や怪文書の指紋鑑定は日常茶飯事の出来事ですから、
午前中に書類と打ち合せを終えて、
予定より少し早めの昼過ぎに大先生と別の弁護士先生が本部に到着。
早速、手袋とマスク&ピンセット、拡大鏡を取り出し応接テーブルに並べる・・・

「今日のは、簡単な鑑定依頼だから・・・。」

「これ観て・・!」
と出された怪文書 1通・・・
(や~な予感)

”簡単”の前置き、なんか怪しすぎ・・・ (・_・;)

怪文書の中身を取り出すと・・・
A4サイズの手紙が1枚、三つ折にされている・・・。

・・・o(;-_-;)oドキドキ・・・やっだなぁ~(先週は、頭皮付血まみれ毛髪だったし)

内心・・「また、カミソリかなぁ~・・・髪の毛とか・・皮膚の一部とかだったら、やっだなぁ~」

なんて考えながらピンセットでおそるおそる手紙を開くと・・・

大先生が 「どう・・・かわいいでしょ」 って・・・あんた

・・・(゜゜;)キスマーク付きのラブレターじゃん!

日頃、生臭い物しかご縁がないから・・・ぇぇぇ。

・・・☆ヽ(o_ _)oドテッ。・・・なんか拍子ぬけました。

「筆跡鑑定! お願いしたい」 ←キッパリ ・・・と大先生

「はぃ♪・・・で・・・どれと比較鑑定しますか?」

「これ!・・・なんだけど」・・と出された・・本・・一冊。

「その本の最後のページにサインがあるでしょ・・・」

と見ると・・・・確かにフルネームのサインと・・・キスマーク・・・って・・・(∵)えっ!

「大先生!筆跡鑑定は1対1の文字比較じゃ鑑定出来ません」

「でも大先生!・・・・このキスマーク・・・・鑑定できます!」

「えぇっ・・・・そうなのぉ?」

口唇紋鑑定って・・・いいます!」

「ふ~ん」 「で・・・・精度と判例は?」

「口唇紋鑑定は指紋鑑定と同じで個人の特定に有効な鑑定とされ・・・判例もたくさんありますょ」

「証拠としての能力は、
指紋鑑定=口唇紋鑑定 > 音声鑑定 > 筆跡鑑定、
ですので、個人特定の優れた証拠となりますょ」

「へ~ じゃ・・過去の判例のコピーと見積り書、くれない?」

(*`・ω・´*)ゝカシコマリ!」と・・なり・・ 本部へ戻り・・早速・・資料集めから・・

口唇紋は(こうしんもん)と読み、
指紋と同じく「終生不変」「万人不同」の性質を持っています。
指紋と同じで、いくつかのパターンがあり、その特徴点をとらえる事で
個人の特定がされると言うものなんです。

その後、鑑定段取りを決定、鑑定書の種類と金額、納期を決めて、大先生に資料を郵送
大先生から契約書をFAXしてもらい、早速 初期検査を実施・・・そして鑑定実務へ。

とんとん拍子に仕事が進み・・・・
15日間で 「分析検査」 → 「鑑定」 → 「検査所見書」を作成
検査所見書を郵送準備、そして完了!

(終了~!・・・ふぅ~(*´д`*)=З)

その数ヵ月後に、ある大物カップルの破局がテレビで報じられていました。

・・・(。・_・。)オッ・・・アレダ!!

・・・ダレ!? って・・・あとは・・・みなさんのご想像に・・・おまかせ~

チャンチャン m(_ _)m